東洋文庫はオリエントの蔵書のみらなず、ヨーロッパの革装による蔵書のコレクションも膨大な数に及びます。
そこで、8月19日から東洋文庫ミュージアムで開催される「幕末展」・同時開催「記録された記憶ー東洋文庫の書物ー」に合わせ、私たちフラグムは西欧を起源とする美術工芸製本ルリユールを知る手がかりとなる展示を企画しました。
美しさの源として、時間と手間のかかる精緻な作業の数々、選りすぐりの素材、製本家の感性を存分に活かした意匠といった要素があります。
また、ルリユールは読み手である蔵書の所有主が、その内容にそった表現を製本家に託すという、他の美術工芸分野とは違う側面を持ちます。
作品展示とともに、それら主だった構成要素について解説いたします。
秋には特別企画があります。

西欧の伝統ある工芸が今の時代にどう生きているのか、発見し考えていただく絶好のチャンスとなるでしょう。この機会を是非、お見逃しなく！
一同、心よりお待ち申し上げます。

レ・フラグマン・ドゥ・エム

書物への偏愛　−読み手とともに創る本の世界−

[展示内容]
ルリユールの制作工程をパネルと映像を用いて解説します。
装飾の変遷についての説明の中で、本展示でご覧いただける蔵書をご覧をご案内します。
ルリユールに使用される素材（革・紙）の種類についても解説します。

[特別企画]
フラグムメンバー作品展　10月28日（水）〜11月3日（火）
展示期間中はメンバーが在廊し、個々の作品や工程・使用素材について説明したり、ご質問にお答えします。
また、製本実演や東洋文庫学芸員のかたによる、通常とは別の切り口によるギャラリートークがございます。
日程等の詳細は追ってお知らせいたします。

[場　所]
東洋文庫ミュージアム　オリエントホール
　＊入館料（一般900円/シニア800円/大学生700円/中高生600円/小学生290円）が必要です
財団法人　東洋文庫
　〒113-0021　東京都文京区本駒込2-28-21　tel 03-3942-0280

[アクセス]
駒込駅（JR山手線南口、東京メトロ南北線2番出口）徒歩8分
千石駅（都営三田線A4番出口）徒歩7分

[開館時間]
10時から19時　＊入館は閉館の30分前まで

[休館日]
毎週火曜日（ただし火曜日が祝日の場合は次の平日）

みなさまのお越しをお待ちしております！