2013年冬のfrgmルリユールサロンが始まります。
新作展示のほか、ご蔵書のルリユールについてご相談を承ります。
素材の見本など手に取ってご覧いただけるこの機会に、是非お出かけください。
日時:2013年11月28日(木)〜12月1日(日)11時〜20時(最終日は18時まで)
場所:ワールド・アンティーク・ブック・プラザ
丸善・日本橋店三階 東京メトロ日本橋駅B3出口直結
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書物文化の華やかな19世紀末から20世紀初めのパリで、画家の手による挿画が入った極めて少部数の本が出版されていました。それらの本はEdition de luxe(エディション ドゥ リュクス)と呼ばれ、愛書家は、テクストとイメージが選ばれた書体や余白と共に完璧な調和を成した本として賞嘆しました。そうした挿絵本の挿画で好評を博し、Foujitaの名で知られた日本人画家、藤田嗣治は、国際的な愛書都市パリの書物文化の特筆すべき存在です。今回は、Foujitaの本の仕事に焦点をあて、テクストと挿画が分ちがたく融合した書物の美について、想いを巡らせるひとときを持ちたいと思います。
講師:林洋子(京都造形芸術大学芸術学部准教授)
日時:12月1日(日)15時30分〜17時(質疑応答30分)
参加費:1500円
「詩数篇」1919年
「芭蕉とその弟子のハイカイ」1936年
「乳白色の下地」の裸婦で有名な藤田嗣治は、フランスで絵画のほかに50冊に及ぶ本の挿絵の仕事をしている。画家を目指して渡航したパリで、藤田は豪華・限定版の挿絵本と出会い、本の文化に魅せられ挿画を描くようになる。フランスと日本の往来の中で、生涯本の仕事を続け、晩年はフランスに永住した藤田の本の仕事はどのようなものであったか。
「藤田嗣治 本の仕事」の著者であり、「藤田嗣治と愛書都市パリ」の展覧会企画など、日仏出版文化の出会いを鮮やかに捉える研究で知られる林洋子先生にお話をうかがいます。
□ レクチャー参加ご希望の方はinfo@frgm-reliure.jpまで
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